コミュニティガーデン百合が丘

茨城県を中心に質の高い医療・福祉施設を展開している北水会グループによる、新しいデイサービス実践のための施設です。

これまでのデイサービス施設とは異なり、新しいことへの挑戦にまだまだ意欲を燃やすシニア層が、これからの人生をさらに楽しく過ごせるようサポートし、日々を彩るための「出会いの場」を提供しながら、身体のリハビリにつなげていく、それがこの施設の目的です。
そのため、施設内に設けられた設備は多岐にわたり、大型の温水プール、準天然温泉のほか、レストラン、リハビリカルチャールーム、カラオケ、エステまでが完備されています。
これらの設備を心から楽しんで使っていただけるよう、計画の際は、建物をつくるというだけでなく、施設を含む周辺環境の設計にまで配慮しました。

敷地内の樹木を移植して新しい森を創り、広々とした芝生の庭を整備することで、「緑に囲まれた施設」が生まれ、内部の設備を使ったサービスにはいっそう豊かさ・心地よさが加わりました。

どの設備も、高齢の方が安全に、安心して使用できるよう、手すりや幅の広い巾木を各所に備えていますが、それらが目立つことで福祉施設のイメージが前面に出すぎることのないよう、気を配りました。

また、地域の皆様の集いの場となることを目指したコミュニティガーデンは、外観をあえて小さな三角屋根の集まり（コミュニティ）で表現し、圧迫感のない、素朴で明るい雰囲気を醸すように心がけています。

親しみやすい印象を与えると同時に、そこで提供されるサービスの理念を建物の意匠として的確に表現することができ、満足しています。