サポートハウス いろどり
病院を中心に、老人福祉施設、介護老人福祉施設等関連施設を展開するクライアントによる新しい「サービス付き高齢者向け住宅」です。
「サービス付き高齢者向け住宅」とは、高齢の単身者や夫婦のみの世帯が、安心して地域に住み続けることができるよう、バリアフリー構造等を有し、介護・医療と連携して、安否確認・生活相談などのサービスを提供することを基準とした住宅です。
2011年10月に施行された「高齢者の居住の安定確保に関する法律」に基づいて、国土交通省と厚生労働省の共管により都道府県知事へ登録する制度としてスタートしたものです。
この制度の要件を満たす住宅、つまり「高齢の方が、安心して、自分らしい生活を続けられる住宅」であること、さらに、運営を支えるスタッフの方にとっても使いやすい施設を目指し、これまでにエイプラス・デザインが培ってきた、さまざまな福祉施設設計に関するノウハウを集約しながら施設の機能面を決定していきました。
内装については、今回、ホスピタリティ(心のこもったもてなし)の精神をシンプルに表現するべく、Hoss(株式会社ホテルオークラ スペースソリューションズ)にお手伝いただき、木目調の落ち着いた雰囲気に徹底してこだわって、高齢の方が真にくつろぐことができる、長く飽きのこないデザインとしました。
また、柱や梁(はり)など建物のフレームを室外に出す「アウトフレーム工法」を採用することで、内部にはより凹凸の少ない安全な空間を確保しています。
室内の素材は、安全性と使いやすさにこだわり、車いすなどの使用を考慮して、傷が付きにくいものを選定しました。
建物外観は、前述のアウトフレーム(柱・梁)を打放しコンクリートとしてポイントにし、スタイリッシュな印象に仕上げています。
「安心して老後を過ごせるすみか」として、くつろぎと安らぎを提供できる「高齢者向け住宅」の形を提案できたと思っています。
- 作品名
- サポートハウス いろどり
- 分類
- サービス付き高齢者向け住宅
- 建設地
- 茨城県水戸市
- 構造
- RC造 地上3階
- 延床面積
- 1,962.87㎡
- 竣工
- 2011年8月
- 業務内容
- 新築設計監理
- 設計担当
- 佐藤昌樹 所英雄 伊井和久