


上大野小学校の長寿命化改良工事の設計・監理をさせていただきました。
長寿命化とは、経年により老朽化した建物を長く使い続けるために、不具合の補修や現在の学校に求められている機能を持たせるための改修です。
今回の工事では、構造体のひび割れや鉄筋の露出の補修をし、コンクリートの中性化を抑える処理を施し、耐久性のある塗料で外壁の塗替え、すべての内装を撤去して新しく作り変えたり、エレベーターと多目的トイレの増築をしたり等、さまざまな改修を行いました。
上大野小学校は小規模特認校制度を導入し、理科・環境教育に特化した学校です。
身近に自然や理科に触れられる環境づくりを目指して、教室に植物や水槽を置くスペースを設置し、資料展示棚を昇降口に設けました。
また、内装にできるだけ木材を使用したり、サインに地域の草花や生き物を取り入れるなど、日常的に自然や地域との関わりを感じられるように工夫をこらしました。
多くの木材と造作の家具の効果で、温かみのある、子供たちに寄り添った空間になりました。